世の中が思わぬ事態に突入し、思いがけず皆さんともしばらくお会いできなくなってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。
直接音楽を届けるということが難しい日々が続きましたが、悩ましさと同時にこれまで以上に音楽やアートという“不要不急なもの”がいかに日常において大切なものか、いかに豊かにしてくれているものだったのか、ということを自分自身が痛感することができました。
おそらく世の中は変わらざるを得ないと思います。
これまで以上に思いやりや愛情を持って接していくことが大切な社会になるでしょう。
音楽を奏でるということの価値もまた少し変わり、より意味を持つようになると思っています。
それは楽器の上達などと同じように、急激に変化していくものではなく穏やかにじっくりと育まれていくようなものとなるでしょう。
あらためて、皆さんとそういう時間を大切にしていきたいと思っています。
またレッスンでお会いできる日を楽しみにしています。
楽器演奏は楽しむことが第一ですが、その修得は一朝一夕で成せるものではありません。
少しでも弾けるというのはとても魅力的で豊かなことで、せっかく弾けるようになった力を失うのはとてももったいないことだと思います。
なので、機会を作って是非新たな気持ちで弾いてみてくださいね。
喜多 寧